うちにはネコが4歳(♂)、3歳(♂)、7か月(♂)、6か月(♀)、6か月(♀)の5匹いて男の子は全員ワクチンも去勢も済なんですが、下の女の子はワクチンも避妊もまだなんですね。
テト前に1匹からオリモノがけっこうな量ででてて(たまたまいたから気づいたけど、片っ端からイヌがなめとっていってたのでもしかすると前から出てたのかもしれない)、妊娠してるんではなかろうか?そういえばお腹もポッコリしてるような・・?ヤバいっ!!
ってことがあったので次の日に早速7区にある日本語通訳のいる病院へ連れて行きました。
ここは最近移転したんですが金額はたしかに高いんですがやっぱり病気のことになるとちゃんと説明を聞きたいので前からイヌも猫もお世話になってるんです。
せっかくなのでワクチンもすませようと2匹とも連れて行ったんですよ。
したらエコー検査の結果1匹⇒妊娠中(なんもないと思ってた方)、1匹⇒子宮蓄膿症(妊娠してると思ってた方)との診断。蓄膿症の子は血液検査もしてもらってとりあえず1週間抗生物質をのませて再検査となりました。結局2匹ともワクチンは打てず、検査と薬で5,600,000VND。ちゃんと薬を飲ませて1週間後につれていって再検査。血液検査の結果やはり手術をしましょうと。
「このまま入院させて明日の夕方迎えに来てくださいね~」
「(たいしたことない手術なのか?)わかりました」
「手術中に30%くらいは死んじゃう可能性もあるんで覚悟してくださいね~」
「はい…え!?30%???3%ではなく???」
「30%です」
30%て!!!
びっくりしたわ!なにサラッと喉乾いたから炭酸のみたいわ~的にいうてくれてんねん!!
30%て3匹手術したら1匹死ぬやないかいっ!!!
ちょっと考えます。といって検査代の2,500,000VNDを支払いしてその場は引き上げました。
家に帰ってさっそくネットで調べてみることに。
・未避妊の高齢犬に多いが若くてもかかるし猫もかかるのでとくに珍しい病気ではない。
・子宮全摘出の外科手術が一般的、まれに高齢であったり他病気の兼ね合いで内科的な治療もするが完治しないことも多く時間もかかるのでお勧めできない。
・自然治癒はしない
・発見、手術は早ければ早いほど良い。
・手術自体は難しくない、ただ全身麻酔で行われるため本人の身体が耐えれない可能性や出血が多かったりすると危ない。
と、調べはつきました。そうか…やっぱり手術以外に選択肢はないし、このままほっておけば悪くなる一方なのか…。とは思っても30%死ぬと言われて、いちかばちかやってみっかーとは到底思えず。
すごい堕ちてたんですが考えてみれば、大変なのは本人であって自分がウジウジしてるのもなんかシンデレラ症候群みたいでダセーな、大変やな~かわいそうやな~って言ってもらいたい女子的な?と考え直しました。いうてオレが動かなあかんしな!
というわけで近所の病院へセカンドオピニオン。
前からグッズは買いに来てたんですが、治療的なんは受けたことがなかったんですが、買い物にくるたびに患者がいてて、流行ってるなーっとは思ってたんです。それだけで少し信頼感増すけど、なんせ言葉の壁がウォールマリアのように立ちはだかってて…。がそうも言ってられず、スタッフに事務所で待機してもらってついたらすぐに電話をして説明開始。
こちらでもエコー検査、血液検査を実施。
ただ7区ほどきれいでは全然ないしなんなら冷房もない普通の家の1階部分。しかもこの日は助手もおらず、オレがネコの上半身を抑えて先生(といっても自分よりかなり年下)が下半身を抑えながらエコー。終わったらそのままの流れで今度はオレが下半身を抑えて先生が腕になんかチューブをまいてサクッと採血終了。いや、手際よすぎるやろ…。7区んとこなんか採血に4人くらいきてエリザベスつけてわーわーいいながら2~30分かかったのに。
電話で通訳してもらいながらの検査結果は
「子宮に膿が溜まってる。血液の数値はそれほど悪くないけど普通ではないので手術は必須」
「延ばせば延ばすだけ危険も増すし、手術するなら悪すぎない今がいい」
「明日16時につれてきて夕方手術、次の日の朝に迎えに来て」
「死ぬ可能性はもちろんある。ただ出産と同じなのでそんなに心配することはない」
と、なんかニコニコと背中をたたかれながら説明を受けた。その笑顔が「親ばかだな~」みたいな感じだったので、なんとなく腑に落ちた。
出産のリスクとおんなじかぁ
なるほどなぁと思いました。出産もみんな命がけ。それと同じくらいのリスクと考えれば納得というかそれこそリスクの心配より先延ばしにするリスクの方が高いとすぐに判断できたのに。たぶん7区の病院も内容は同じことを言ってくれてたのだと思うけど、それをこちらがキチンと受け止めきれなかったんだろうな、と。だって「30%は死ぬ」っていう言葉の破壊力で思考回路ぶっ壊れてたもんな。
で、この日は血液検査とエコー検査のお金を140,000VND支払って帰宅。
明日は手術なので体力をつけてもらうべく美味しいものを食べさせようと本人を家に連れて帰った後に5区のペットショップまで買い出しに。喉まで「最後の晩餐」と出かかったが言葉にはせず。言霊という考えをここ何年かするようになったのでこういった内容の言葉は冗談でも口にしない。したらぶつよ!!!
1人だけというのもあれなので全員分のを購入したらまぁまぁの金額になるけどまぁいいよね。50%カットだったとはいえボーナスもでたし…
…
……
え!140,000VND!!!
エコー検査と血液検査で140,000VNDなの!!!!
ちょっとまって安すぎる…。そういえばなんかノートに70,000、70,000って書いてただけでレシートとかもらってないし。明日まとめて一括請求されるんか?そうなんか??
と、ちょっとドキドキ。7区の病院から帰った後に日本の姉に今回の件で借金の申し込みをしてしぶしぶ20万円の借金のOKを得ていたのでお金は心配してないんですが、なんか手術のことでいっぱいだったのがホッとしたと思ったら今度はお金のことでなんかよーわからんくなってこの日はそうそうに眠りにつきました。
で、翌日本人をあずけにいった。なんか出かけるときにいつもと違う感じで犬が騒ぎまくってやな予感…。やめてそういうの気にするタイプだから。んでその夜21:00くらいにスタッフから着信。シャワーしててはじめ気がつかなかったんですが、不在通知を見て血の気が引いた。なんかあったんか?!医者からは通訳のスタッフに電話するからね~と別れ際にいわれてたのでマジで顔面蒼白なった。あわててスタッフに折り返す
「さっきお医者さんから電話ありましたよ、今手術終わったから明日9:00に迎えに来てくださいって」
びっくりさせんなよ!!!って文句言いかけたけどグッとこらえました。
「了解です。おやすみー」と言って電話切ったあとマジで膝がくんってなった。
次の日、迎えに行ったら本人はいたって普通。ちょっと元気ないかな?くらいだったがお腹の縫い目は痛々しい…。が、文句は言わない。無事ならそれでよし。とりあえず普通に生活してよいけどこれから5日間は毎日連れてきて術跡のチェックするからねーと軽いノリで言われる。
軽いノリでいわれることがなんかほんとにそんなにたいしたことないよって言われてるみたいで、ずっと暗い気持ちだったのが軽くなった。7区の病院もいいんだけどなんかすごい神妙な雰囲気だされてつらくなるんよな。次の日から5日間の通院を終えてお腹の糸をカットしてフィニッシュ。
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これがテトの1週間前からはじまった子宮蓄膿症の我が家の顛末です。
手術代は680,000VNDで5日間の通院もあわせてトータル1,000,000VNDくらいでした。
金額は問題ではないとはいえ、安いに越したことはないけどそれでレベルが低いとかなら論外なので、猫や犬と同棲してる方はやっぱり日ごろから、自分が信用できると思うお医者さんを見つけておかないとですよね。我が家はこれからこの病院をメインにしようと思います。
これでやっと心おちつくわ~って思ったけど…
まだ出産が残ってる!!
本人もだけど、こっちも初体験なのでオロオロするばかり。
ゆっくり落ち着けるのはもうちょい先になりそうです。
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